ブルーという色は視認性が弱いことで知られ、カラーレスやピンク等の他のカラーと隣接すると「色負け」してしまい、十分に色味を感じにくくなってしまうのが難点です。
そのような「苦い経験」を踏まえて、究極の青×透明（カラーレス）の取り合わせに挑戦し成功したのがこの作品です。奇跡的に出会えたVividとのボーダーと言える0.58ctの純色Intense Blue…大のお気に入りのこの石の素晴らしい発色を活かすため、0.30～0.31ct / D / VVSのGIA付ラウンドを6pc揃えました。実はこのラウンドは、イスラエル最大手のサプライヤーがカルチェに供給する特別な石で、鑑定書には表記されないカットの切れ味が見事です。
そして、さりげないポイントとして小さなピンクのメレを外周にあしらい、完成したリングは、ブルーとカラーレスが互いに引き立てあい、燦然と輝く真っ白なラウンドに取り囲まれることで、深いブルーが更に活き活きとストレートな青い光彩を放ちます。ブルーダイヤはこの位の彩度が無いとジュエリー加工には適さないと改めて感じた次第です。
当社グループ代表自身が考案したデザインとスペックを、デザイナーの山本朱美氏が細密に設計し、中石の深さを活かした高低差のあるセッティングや6pcのラウンドの配置バランスなど完璧な仕上がりとなっています。
こうして、ハイジュエラーでも類を見ない、極上のハンドメイドジュエリーが誕生しました。